北 雄介

専門はなんですか?

「街歩き」「都市の様相論」が専門です。私たちは街を歩き、何をどのように感じ取っているのか。その曖昧な雰囲気は、どのように可視化できるのか。より広く言えば、都市や建築をどのように研究し、デザインするのかという「方法論」を探究しています。

その専門で必要なことってなんですか? 

自分が面白いと思うことを、考え続けること。世界の複雑さから目を背けずに、どうすればできるかを、いろいろと工夫してみること。

その専門ではどのような仕事に繋がりますか?   

建築の企画や設計、街づくり、研究職など。建築や都市について思索を深めることで、総合的にものごとを構想する力が身につけば、さまざまな仕事に活きてくるはずです。そしてそのような思索がじっくりとできるのは、大学という環境ならではですね。

先生にとっての建築・環境デザインってなんですか?

私たちの生活世界の全体を知り、デザインすること。

撮影:草本利枝
その理由はなんですか?

建築や環境は、ただモノとして存在するだけではなく、あらゆるものごとと関係するから。人の心理や行動、政治や経済、文化や歴史、自然、技術、さまざまな種類の人々、…。きわめて総合的で複雑な、だからこそやり甲斐もあるし、誰もが自分の興味を見つけていける分野です。

受験生にメッセージをお願いします。

こんなに泥臭く、かつ創造的な学びができる分野は他にありません。是非、楽しむ心を持って、飛び込んできてください。